って言ってる動画見たけど、内容が難しくてよくわからない
誰か解説してほしいよぉ
な人のためにこの記事を書きます。
*できる限り調べましたが、見当違いなことを言っている可能性もあります。
*あくまでも学者や研究者ではない、一般人が解説していることを念頭に、読み進めてください。
目次
宮沢孝幸先生ってどんな人?
(元)京都大学准教授。
京都大学ではウイルス学を研究していました。
もともとは新型コロナウイルスは自然発生した!
という説を証明するために、色々調べていたらしいです。
しかし調べが進んでいくうちに、だんだんとこれは(人工に作られたウイルスだ……!)
という疑いが強くなっていきました。
そしてついに”新型コロナウイルスは人工的に作られた可能性がある”、という論文を発表します。
それがこちら↓
https://zenodo.org/record/8216373
その論文結果を引っ提げて、各種Youtuberやそこまで言って委員会などにメディア露出されていました。
またこの1件で、宮沢孝之先生は京都大学を去ることが決定。
「研究所にはミッションがあり、職員はその研究に専念することが求められます。それに合致しないことは評価しないという大学と私ではスタンスの違いが大きいことは十分にわかります。しかしながら、国難に当たっては、正しい情報を国民に発信することは大学教員、研究者としての責務があると私は考えています」と記述。「大学から最後まで理解を得ることはかないませんでした」と無念の思いを吐露した。
とのこと。
僕は生物学のプロでもないので、コロナウイルスは人工的に作られた!
とも、作られていない!
とも言うつもりはありません。
あくまでも、宮沢孝之先生の論拠を、わかりやすく解説する。
そういうコンセプトの記事です。
ベースはこの動画で語られたことを解説していきます。
宮沢孝之氏「新型コロナウイルスは人工的に作られた」という論拠をわかりやすく解説する
宮沢孝之先生が新型コロナウイルスは”人工的に作られた”と考えるに至った理由。
それは、新型コロナウイルスに不自然な点が2つあったからです。
- オミクロンの変異の仕方は、おおよそ自然界では発生しえないものになっている
- 非同義置換は少なく、変異の効率がいい同義置換に偏っている
頭にハテナが浮かんでも大丈夫。
それぞれわかりやすく解説していきます。
オミクロンの変異の仕方は、おおよそ自然界では発生しえないものになっている
2020年から始まったコロナ騒動。
しょっちゅうTVつければ、”武漢で謎の肺炎”の文字が目に飛び込んできました。
そのため、”今ある変異種は、すべて武漢株から変異したものだ”と考えている人が多いと思います。
というか私がそうでした。
しかしこれに異議を唱えたのが、宮沢孝之先生。
「変異ってのは1つずつ入っていくわけ
傷が顔に入るでしょ。1個、2個、3個、4個って。
一個一個変異が蓄積していって、最後に、ここが白に変わればオミクロンになるっていうことを表した図です。
変異には連続性があるわけ」
黒が武漢型の変異、白がオミクロンの変異。
全部黒になると純粋な武漢株となり、全部白になると純粋なオミクロン株になる。
なので、変異した株をさかのぼって調べ行くと、いつかは変異元にたどり着くってわけ
*ウイルスの配列を、世界中の研究者が解析してデータベースに登録しているみたいです。
*もちろん記録するだけではなく、閲覧も可。
そんなわけで、宮沢孝之先生はオミクロン株になる1個前のものを調べたわけです。
すると不思議なことに、オミクロン株になる1個前のものが31種類も見つかるじゃありませんか。
つまりオミクロンには親が31人いたってこと。
ふつう親は1人なのに。
論理的に説明をつけるのなら、”一回オミクロンになってから、また変異が起こり、それが武漢型だった”というので一応説明はつく。
*変異突然復帰というらしい
けど、宮沢孝之先生いわく、非常に珍しいらしい。
しかもそれが31個も起こることはありえない。
*変異突然復帰に関して詳しい人いたら教えて!
常識的かつ論理的に考えるのなら、”オミクロンこそが親だった”。
というのが一番しっくりくる。
「まずオミクロン株を作りました。
で、その後どこのアミノ酸が重要なのか調べる実験をしました。
それがまるまる漏れちゃったのではないかという話」
そのことを表した画像↓
引用:https://zenodo.org/record/8216373
白い部分が武漢型のもの。
綺麗な階段状になっており、”漏れがないように”という人為的な工夫が感じられるのが正直な感想。
非同義置換は少なく、変異の効率がいい同義置換に偏っている
はい。
…って言われても非同義置換?同義置換?はぁ?
ってなるので、ここを解説していきます。
そもそも変異ってなんぞや?
って話です。
”変異”とは”たんぱく質が変わること”です。
ウイルスにしろ私たちの体にしろ、たんぱく質でできています。
そしてたんぱく質とは、アミノ酸が連なったものです。
ではなぜ”たんぱく質が変わるのか”?
ですが、これはRNA(DNAみたいな、設計図のこと)をコピーするときにミスが起こるからです。
RNAの設計図は【A,G,C,U】の4種で構成されています。
そしてRNA3つで一つのアミノ酸となります。
ちょっと混乱しそうなのでまとめます。
- たんぱく質=アミノ酸の連なりのこと
- アミノ酸=RNA3つで出来る(【A,G,C,U】×【A,G,C,U】×【A,G,C,U】)
なのでアミノ酸のでき方としては、
RNA【A,G,C,Uのうちどれか1つ】×RNA【A,G,C,Uのうちどれか1つ】×RNA【A,G,C,Uのうちどれか1つ】で、64通り組み合わせが存在する。
しかし、アミノ酸の種類は20種類だけ。
つまり、RNAが変化したからといって、絶対アミノ酸が変わるというわけでもない。
変わるときもあれば、変わらないときもある。
それがわかりやすい表↓
ロイシン(アミノ酸の1種)にも色々なRNAの組み合わせがあることが、わかってもらえると思います。
UUA,UUG,CUU,CUC,CUA,CUG、これら全部ロイシンというアミノ酸を示します。
つまり、
非同義置換とは
RNAが変異したときアミノ酸が変わる場合のこと。
Ex) CAA(グルタミン)→CGA(アルギニン)
同義置換とは
RNAが変異したとしても、アミノ酸が変わらない場合のこと。
Ex) CAA(グルタミン)→CAG(グルタミン)
をそれぞれさします。
さまざまなウイルスの変異を見ていると、この非同義置換と同義置換が混じっているのがふつう。
しかし武漢株からアルファ株、ベータ株に変異時には、すべて非同義置換だった。
ウイルス学者がウイルスを作るとしたら、わざわざ同義置換は入れない。
なぜならアミノ酸が変化しないので、ウイルスが変異しない。つまり無駄だから。
*ただし動物によっては、使いやすいRNA配列がある。
たとえばUUG(ロイシン)は○○という動物にとっては使いやすく、CUU(ロイシン)はまた別の○○という動物にとっては使いやすい。と言った感じ。
プレファランス(好み)という
また、ガンマ、デルタ、オミクロン、全部0ではないんだけど、1つしか同義置換がなかった。
この非同義置換への偏りは異常。
過去の旧型コロナ229Eや、他のウイルスと比較した結果、この偏りは異常だと宮沢先生は判断。
コロナウイルス人工説まとめ
宮沢孝之先生は、新型コロナウイルスが”人工的に作られた”と考える至った、不自然な点。
1,オミクロンの変異の仕方は、おおよそ自然界では発生しえないものになっている
2,非同義置換は少なく、変異の効率がいい同義置換に偏っている