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呪術廻戦の腸相って一体何者?
突然仲間になったり敵になったりどういうこと?
こんな疑問に答えていきたいと思うぜ
目次
呪術廻戦の腸相とは?
・その受胎九相図という呪物が受肉した結果、腸相が誕生した
・行動原理は「兄弟のため」
・呪霊側(敵)にも呪術師側(味方)にもついているわけでもない
・前述した通り、なによりも「兄弟思い」なキャラである
・使う術式は「赤血操術」
腸相とは?:受胎九相図という呪物と受肉
出典:芥見下久「呪術廻戦」
腸相のもとは「受胎九相図」という呪物です。
この呪物は元々高専に保管されていたものでしたが、交流戦を襲撃したタイミングで奪取。
その後、受肉を経て腸相が誕生しました。
同じタイミングで壊相、血塗も誕生。
では受胎九相図とはなんぞやって話しですが、
先程も述べた通り、九相図とは呪物。
この呪物を作成したのが加茂憲倫(かも・のりとし)です。
あの御三家の一角の加茂家であり、今は赤血操術を使用する加茂先輩も当然加茂家の人間です(嫡男ですが)
そしてこの加茂憲倫がイカれている人間でして。
出典:芥見下久「呪術廻戦」
明治のはじめ呪霊の子を孕む特異体質の娘がいた。
呪霊と人間の混血。異形の子。
見に覚えのない懐妊に始まり、親類縁者からの風当たりは常軌を逸し、
彼女は子の亡骸を抱え山向の寺へと駆け込む
その寺は呪術師が開いたものだったが、その時点で彼女の運は尽きてしまう
加茂憲倫
多くの呪物文化財とともに史上最悪の呪術師として名を残す御三家の汚点
彼の知的好奇心は呪霊と人間の間に生まれた子の虜となる
九度の懐妊、九度の堕胎
それらがどのように行われ、その結果彼女がどうなったのか、一切の記録は破棄されている
つまり受胎九相図とは呪霊と人間のハーフを産む女性によって、生み出されました。
その以来、生命を止め害をなさないという縛りをもって、存在の維持に努めていました。
なので高専に保管されていたのは、受胎九相図を壊せないからという理由です。壊さないんじゃなくて、壊せないからです。
腸相の行動原理は「兄弟のため」
つまり受胎九相図で受肉した三人は、呪霊でもあり、人間でもあるんです。
登場当時は呪霊側につくと腸相が決めたとき、壊相が「大丈夫かな。あいつら(呪霊たち)胡散臭いよ。兄さん」と言っています。
渋谷事変で腸相と五条が戦うシーンもありますが、やはり腸相のやる気は少なめ。
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身内(呪霊)から怒られてたぜ
なので問答無用で呪霊側につくわけでもないんです。
受胎九相図の行動原理は、「兄弟のため」
兄弟のために行動し、兄弟の恨みを晴らし、兄弟のために戦う。
今虎杖と腸相が一緒に行動しているのも、虎杖と腸相が兄弟だからです(詳しくは後述します)
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呪霊と人間のハーフという中途半端な存在のため、呪霊を頼るわけにも、人間を頼るわけにもいかないことがよくわかります。
だからこそ、兄弟という絆が重要。
受胎九相図の行動原理が「兄弟のため」というのも非常にしっくりします。
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中国人は家族やコミュニティをとても大事にするぜ
それは政府を頼れないから。互助組織みたいなのを結成して、寄り添って生きる文化だ
腸相の術式
腸相の術式は「赤血操術」
加茂家の血を継承することにより受け継いでいく、生得術式。
自身の血と、自身の血が付着した物を操ることが可能。
例えば
・矢に血を付着させて軌道を任意に動かす
・血を圧縮して撃ち出す
・肉体内の血を操り、ごりごりの近接ファイトをする
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中距離もいけるし近距離の殴り合いにも対応できる素晴らしい術式だと思うぜ
また、腸相は呪霊と人間のハーフであるため、呪力で血を作ることが可能。
加茂先輩は予備の血液パックを持ち歩き、伏黒に貧血を心配されていました。
が、腸相に限っては呪力で血を作ることができるため、失血死や弾(血液)不足に陥る心配はありません。
そもそも術式って?
作中で”術式”といえば生得術式のことを指します。
生得術式とは生まれながらにその身に刻まれる術式のこと。血によって受け継がられます。
生まれながらにその体に刻まれる生得術式は先天的な要素が強すぎて努力で習得などはほぼ無理です。
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才能大好き御三家と言われる所以だぜ
ちなみに帳も術式の一種ではあるものの、生得術式ではありません。
なので後天的な頑張り(つまり努力)でどうこうできます。
とはいえセンスが必要だと作中で説明されていますけどね……笑
センスもなくて生得術式にも恵まれなかった呪術師は悲しいですな。
話しは戻ります。
なので腸相の術式は生得術式であり、生まれながらその身に刻まれた術式です。
なぜ腸相は加茂家の術式「赤血操術」を持っているのか?
個人的な疑問がこれです。
なぜ腸相が加茂家の術式を使用できるのか。
答えは下記の2つになると思います。
2,加茂憲倫が父だから
1,生得術式が肉体に刻まれるものであるなら、受肉に使った肉体が持っている術式を使える可能性もあるはずです。
2,シンプルに父が加茂憲倫で、術式を受け継いだから。
そもそも受胎九相図の母は明確になっていますが、父が誰かはわかりません。
もっと言えば”見に覚えのない懐妊”という説明がある通り、父親はいないのでしょう。
とはいえ、実験の一種で加茂憲倫が妊ませた可能性もやはりあります。
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そういうイカれた行為を平気でやる人間だぜ
なぜ腸相が加茂家の術式を使用できるのか、この疑問は未だ作中で明らかにされていません。ただ考えられるのは上記の2つくらいなのでは。
腸相の術式の技「白歛(びゃくれん)」
出典:芥見下久「呪術廻戦」
血液を加圧する。
白歛を行う際、手を合わせ血を囲うようなポーズを取る使用者が多い。
圧縮にも度合いがあり、白歛後に撃ち出す穿血(せんけつ)の威力にも関わってくる。
圧縮を行う際に多少の時間を要するので、白歛の発動さえ阻止できたら脅威ではない術式である
腸相の術式の技「穿血(せんけつ)」
白歛で圧縮した血液に指向性をもたせて(狙いをつけて)撃ち出す。
呪力で強化された血液の初速は音速すら超える。赤血操術の奥義。
あの虎杖のガードを弾いた実績を持つ。名実ともに奥義と言ってもいいだろう。
また、赤血操術が自身の血を操る術式なので、撃ち出した後も多少は軌道の修正ができるみたいである。
虎杖は「血のビーム」と称している。
白歛の段階で血液を加圧すればするほど穿血の威力が高まる。
逆に圧縮が足りないと威力も乏しくなってしまう。
銃で例えるとスナイパーライフル。
腸相の術式の技「超新星」
出典:芥見下久「呪術廻戦」
白歛で圧縮した血液を、全方位に向けて開放する。
穿血と違い方向を指定しないので、上下左右360度、すべての方向に拡散する。
銃で例えるとショットシェル(拡散弾)を使ったショットガンだろう。
使用した術師すら攻撃を喰らう可能性があるので、腸相が超新星を使った
際、きちんとガードをしていた。
また、この技は腸相のオリジナルであることも判明した。
腸相の術式の技「赤鱗躍動・載(せきりんやくどう・さい)」
体内の血を操ることで自身の運動性能を底上げする技。
詳しい説明は作中で行われていない。
ただ、赤鱗躍動が初めて登場した際、伏黒恵が「ドーピングか!」
というセリフを吐いていたことから、血液ドーピングの一種だと考えられる。
血液ドーピングとは自身の血を競技前に輸血するドーピング手法。
自身の血液を事前に採取しておいて凍結。
生理用食塩水を用いて、血液に占める赤血球の割合を増大させておく。
そして競技前に輸血することで、心肺機能の向上を狙います。
赤血球は酸素の運搬を担うので、持久競技で特に効果のあるドーピング手法。
おそらく赤鱗躍動は体内の血液の赤血球濃度を高めて、擬似的に血液ドーピングを行っていると考えられます。
また、部分的に強化することも可能。
具体的には外眼筋に集中させることで、動体視力の底上げを行うシーンも。
腸相の術式の技「血星磊(けっせいせき)」
出典:芥見下久「呪術廻戦」
自身の血液を操り、凝固反応をもって血液の硬度を強化する術。
凝固反応とは、人間の体に備わっている止血機構。
体表に出た血液が固まって、結果止血を行える。
簡単に言うと血液を固める反応のこと。
実際に腸相の血星磊は、硬度こそあるものの、穿血ほど威力も速度もない技です。
作中では血星磊で虎杖の肝臓を撃ち抜いていました。
ただ不意をつかないと呪力で強化した肉体を貫くのは難しいようです。
虎杖vs腸相戦では、この血星磊を防御にも使用している。
黒く書かれているところが血星磊で強化した部位です。
ただ凝固反応を持って血液に硬度をもたせているため、血管が詰まるというデメリットも抱える。
いくら赤血操術の術師といえど、体にある総ての血管を把握して管理することは難しいらしい。
なのでニュートラルの状態では凝固反応をオフにしています。
これは血の巡りをよくして、血栓症のリスクを下げるためだと考えられます。
その場合、血液が水に非常に溶けやすくなり、体外での血の操作ができなくなります。
腸相の術式の技「血刃(けつじん)」
血の刃。
輪郭だけ定め、輪郭に沿うように血液を高速で流すことで殺傷力を高める術。
腸相は体術もいける口なので意外と厄介な技。
虎杖と腸相。”兄弟”とは?
出典:芥見下久「呪術廻戦」
腸相はある時から虎杖のお兄ちゃんである、と言い始めました。
これにはパンダ先輩も、「お前(虎杖)やばいフェロモン出してる?」と称するほど。
ではなぜ腸相は虎杖のお兄ちゃんである、と言い始めたのでしょう。
考えられるパターンは2つあります。
2,宿儺の器、虎杖も受胎九相図を作った加茂憲倫によって作られたから
腸相のお兄ちゃん:存在しない記憶による説
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虎杖の”存在しない記憶”とは?
現状まったく明らかになっていません。
ただ推測するに、相手に自分の記憶を差し込むことができる能力のようです。
それも自分(虎杖)にとって都合がいいような記憶です。
東堂の場合は同中からのマブダチ。
腸相の場合は”兄弟”。
と言った具合です。最初は敵同士であった腸相ですら味方になるのですから、非常に強力な術式です。
ブリーチでいうと月島。
月島の能力「ブック・オブ・ジ・エンド」は、本の栞を変換させた刀で斬りつけた対象の過去を自在に改変し、自身の存在を挟み込めます。
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芥見先生はブリート大好きなので参考にしたパターンは多いにあるぜ
そんな虎杖の”存在しない記憶”の魔の手に腸相もかかりました。
はじめはあの東堂葵。
最初は東堂がただイカれているやつだと思われていましたが。
実はそうでなく、虎杖の術式なのでは……という説が有力です。
そしてその虎杖の術式(?)”存在しない記憶”の魔の手に腸相もかかったわけです。
つまり腸相に「自分(虎杖)は腸相の弟である」という記憶を埋め込んだと考えられます
虎杖も加茂憲倫によって作られたので、実質兄弟みたいなもん説
腸相が加茂憲倫によって作られたのは前述しました。
そして虎杖も加茂憲倫によって作られた存在であるならば、兄弟と言っても差し支えないでしょう。
根拠となるのは、加茂憲倫が虎杖に対して「我ながらさすがというべきか。宿儺の器、タフだね」というセリフがあります。
この前に加茂憲倫が怒涛のラッシュを虎杖に仕掛けた後のセリフです。
セリフだけを見ると、虎杖が加茂憲倫に作られた存在であると考えることができます。
とはいえ作中に上がっている根拠は上記のものくらいです。
腸相の術式・キャラまとめ
・その受胎九相図という呪物が受肉した結果、腸相が誕生した
・行動原理は「兄弟のため」
・呪霊側(敵)にも呪術師側(味方)にもついているわけでもない
・前述した通り、なによりも「兄弟思い」なキャラである
・使う術式は「赤血操術」
・腸相のお兄ちゃんは、虎杖の”存在しない記憶”による埋め込みだと思われる