目次
禪院直毘人とは?わかりやすく術式を説明する!&強さや伏黒甚爾との関係性!
禪院直毘人とは?
禪院家の26代目当主
出典:芥見下久「呪術廻戦」
禪院直毘人は呪術界の御三家である禪院家の26代目の当主です。
71歳という高齢ではありますが現役の特別一級術師です。
呪術界の御三家とはなに?という方もおられると思うので簡単に解説します。
禪院家
まず今回の主役である禪院直毘人が当主である禪院家です。
ちなみに禪院真希や禪院真衣は宗家です。
そして伏黒恵の父は禪院甚爾(ぜんいん・とうじ)と言い、禪院家の者です。
なので伏黒も一応、禪院家の者として扱われています。
娘の禪院真希と禪院真衣
家を出た真希に対しては相応の試練を与えると答え、この相応の試練とは恐らく真希の昇格の妨害かと思われます。
真希はすでに2級術師以上の実力を持っていますが現在は4級で止まっています。
禪院真希と禪院真衣に対しては娘としてというよりは、術師として接しています。
特に御三家(加茂・禪院・五条)では非術師・弱い術師への扱いはひどいものだと作中で語られています。
しかし禪院直毘人の弟の娘(禪院扇)であるので、明らかに虐げられることもないようです。
嫡男の使用人のような扱いでした。

まあ十分屈辱的なようも気もするがな
禪院直毘人と伏黒甚爾の関係性
禪院直毘人の兄の息子が、伏黒甚爾です。
姓が違うじゃないか! という声も聞こえてきますが、
甚爾はもともと禪院家のものです。
しかし術式を持たなかった甚爾は家での扱いに心底嫌気が指し、伏黒の姓を持つ女性のもとに婿入りをしました。
出典:芥見下久「呪術廻戦」
なので甚爾は伏黒甚爾なのです。
五条悟がいる五条家
現在の五条家は五条悟しかおらず実質的に五条悟が現当主となっています。

もちろん一人で他の名家と張り合えているのは、五条悟が掛け値なしに最強だからだぜ
乙骨憂太も五条家の物凄い遠い親戚なので五条家とも言えなくもないです。
秘匿死刑が決定していた虎杖を救ったのも、五条悟が手を回したからでした。
つまり乙骨も虎杖もバックに五条悟がいます。
五条家が五条悟一人で成り立っていました。しかし五条悟は封印されてしまいます。
なので彼の庇護下にいた虎杖はあっさり死刑が決定します。
加茂家
赤血操術を相伝の術式にしている加茂家
加茂家で有名なのは明治の初め呪胎九相図などの負の遺産を作り上げた加茂憲倫などが有名です。
出典:芥見下久「呪術廻戦」
ちなみに赤血操術を使い加茂憲倫を父に持つ腸相の記事はこちらです。
最速の術師(五条悟を除いて)
禪院直毘人は術師最速だと言われています。
その理由は禪院直毘人が持っている術式と天性の才能ともいえるコマ打ちセンスと時間感覚にあります。
この禪院直毘人の圧倒的な速さを説明すると、
自身の術式である投射呪法を使うことで自分のこれからの行動をあらかじめ決めてしまうという術式があります。
この術式のデメリットとして行動を決めた後に行動の修正が出来ないという点があります。
過度に物理法則や軌道を無視した動きを決めてしまうと体が追いつかずフリーズを引き起こします。
このデメリットを意にも介さないほどのセンスや感覚、戦闘経験を持っているので難解な術式を制御出来て最速の術師と呼ばれるようになりました。
そのスピードは七海や真希ですら見えないほどの速度。
対峙した陀艮によると「漏瑚よりも速い」と話しています。
無類の酒好き
禪院直毘人は無類の酒好きで味方が戦闘をしている時も戦闘に参加せずに、ひとり酒を飲んでいるシーンなんかも描かれています。
自身の戦闘能力の高さによほど自身を持っていると考えられます。
そうでなければ戦闘中に酒を飲むはずがありません。あんな生死をかけた戦場で自殺行為ですよ笑
禪院直毘人のわかりやすい術式説明
禪院直毘人の術式:投射呪法
出典:芥見下久「呪術廻戦」
禪院直毘人が使っている術式投射呪法は1秒間を24分割にして、
自身の視覚を画角としてあらかじめ作った動きをトレースするというもの。
動画やアニメーションがどう作られているかを理解できれば、禪院直毘人の術式もわかりやすいです。
動画というのは単位時間(一秒とか一分とか)あたりに大量の静止画を動かすことで、結果的に動いて見えています。
当然静止画になります。次に少しだけ動かしてすぐに止めてみましょう。
すると、先程の静止画とは違い、少しだけ動いた静止画になっています。
要はこれの繰り返しです。
少し動いた静止画、更に少し動いた静止画、もっと更に動いた静止画、、、、と高速で切り替えることで、結果的に動画として一連の動きになります。
そして一秒間に何枚の静止画を使われているか、を意味するのがfpsという単語です。
fpsとはFrames Per Second(一秒間あたりの画像数)。
このfpsの値が大きければ、一秒間に使用される静止画の枚数も増えていきます。
すると当然、動画はなめらかになります。

一秒間に動作を説明する画像を何枚も差し込めた方が、そりゃ動きがわかりやすく(なめらかに)なるぜ
そして禪院直毘人が使っている術式投射呪法は1秒間を24分割にして、自身の視覚を画角としてあらかじめ作った動きをトレースするというもの。
要は24fpsで自分の動作を予め決めて、決めた動作通りに体が動くという術式です。
自身の視覚を画角として使用するので、例えば自分の見えていない箇所に対しては術式投射呪法の影響が及びません。
つまり自身の見えている範囲内を舞台として、一秒間の動作を24分割して設定することができる術式。
といえるでしょう。
相手の行動を予測して、カウンター狙いで自身の行動を設定してもいいし、速度で圧倒してもいいです。
ただあまりに無茶な動作は設定できません。
物理法則などを無視した動きを作ってしまうと自分自身が1秒間フリーズしてしまったり、後から動きを変更できないといったデメリットもあります。
投射呪法は禪院直毘人のみ有効なわけではなく、他者に対しても有効なのがすごいところ。
つまり、他者に対してもフリーズを強いることができます。
具体的には、触れられた者の動きも1秒間を24分割した動きをトレースする必要があり、トレースを完璧に設定できていない場合相手はフリーズしてしまいます。
出典:芥見下久「呪術廻戦」
なので他者に対して術式を発動した際、無茶なコマで動作を決めてしまえば確実に相手はフリーズします。
そんなメリットにもデメリットにもなりうるフリーズですが、禪院直毘人にとってみればデメリットにはなりえません。
禪院直毘人の場合は自身の天性のコマ割りのセンスで、完璧にトレースできるからです。
陀良戦ではこのようなセリフを言っていました。
「アニメーションが一秒に何フレームあるか知っているか
昨今の解像度やフレームレートを上げたがる風潮
4Kやら60fpsやら不粋だとは思わんか」
fpsについては先程説明した通りです。

fpsの値が高いほど、動画はなめらかになるぜ
つまり一秒間に設定できるコマ数が増えるので、天性のコマ打ちのセンスがなくてもフリーズしないように設定できるはずです。
投射呪法は24fpsですので、60fpsは投射呪法よりも難易度が下がった術式だと言えます。

まあ60fpsで設定する投射呪法は今の所ないんだけどな
直毘人のセリフからは24fpsの投射呪法を使いこなすことによる、プライドを感じられます。

24fpsの投射呪法(自身の術式)への愛も感じられるけどな
禪院直毘人の術式:落下の情(らっかのじょう)
秘伝の落花の情とは領域展開に対抗するための技。
本来であれば領域内での攻撃は必中になります。
しかし領域内であっても、落花の情で必中攻撃が当たる瞬間に呪力を放出することでカウンターをする形で相手の攻撃を避けることができます。

正直何を言っているかわからないぜ
それっぽく見せる芥見節が全開の説明だぜ
禪院直毘人が落花の情を発動したのは陀艮の領域に入った時に発動しました。
戦闘で相手の領域展開に対抗するためにはこちらも領域展開をして相手の領域を上書きするのが最も有効な手段です。
領域に対抗するために落花の情を発動したのを見るに禪院直毘人は領域展開が出来ないと考えることが出来ますが、個人的には禪院直毘人は領域展開をする必要がないのではないのかと考えました。
あるいは領域展開はあえて発動しないのかもしれません。
領域展開の最大のメリットはこちらの攻撃が必中になるとこにあると思います。
そして禪院直毘人の術式である投射呪法は呪術界最速の異名を持っていてほとんどの敵が避けることが出来ないので実質的に常時領域展開をしているような感覚だと言え、呪力の消費量で考えても領域展開をしない方がコスパが高いです。
禪院直毘人は強い?弱い?
個人的にこのおっちゃんは弱いと思っています。
根拠は下記の通り。
最大にして最悪の弱点です。
禪院直毘人の使う術式は圧倒的に決定打にかけます。
投射呪法は主に速度と手数で圧倒しつつ、カウンターで大ダメージを狙う術式です。
げんに同じ術式の使い手である禪院直哉は決定打不足という弱点を補うためにナイフを携帯しています。
なので主な攻撃手段は呪力を乗せて殴る蹴るになります。
虎杖のような黒閃を習得しているわけでも、五条のように虚式を使えるわけでもないです。
呪具や得物を用いて攻撃を底上げすればかなり強い術式になると思いますが。
当主としてのプライドが得物をもたせることを良しとしなかったのかもしれませんね。
血と術式を重要視している御三家では呪具に頼る、ということを快く思っていないようですし。

仮に投射呪法の使い手が黒閃を習得できれば一気に最強クラスになるがな
ただアンチ領域展開員としてはなかなかのコマになってくれそうです。
根拠は下記の通り
2,領域展開の必中効果を落花の情で消せる
1については後述します。
禪院直毘人の戦績
陀良戦
陀良戦では禪院直毘人、七海建斗、禪院真希の三人で挑みました。
陀良との戦闘では投射呪法で追い詰めましたが陀良の領域展開である蕩蘊平線(たううんへいせん)に引き込まれることで形勢逆転されてしまいます。
この時に禪院直毘人のもう一つの術式である必中攻撃を落下の情を使って避けつつも、必中術式の死累累湧軍(しるるゆうぐん)を受けたことにより七海建斗は左目を欠損、禪院直毘人は右腕をなくしてしまいます。
たかが右腕。さりとて71年物!
腕を欠損したときのセリフです。
ワインを彷彿とさせるセリフです。
このセリフは自身の酒好きから来ていますね。
そこに参戦した伏黒恵の領域展開である嵌合暗翳庭(かんごうあんえいてい)で陀良の術式の効果を打ち消しましたがそれでも形勢は変化しませんでした。
そこにイレギュラーである伏黒甚爾が乱入することで戦況が大きく変化しました。
伏黒甚爾は真希の持っている特級呪具を奪い取り実質的にはほぼ単独で陀良を倒してしまいました。
陀良との戦闘は伏黒甚爾のおかげで勝てたような雰囲気がありますが、途中まで耐えていたのも勝因の一つだと思います。
結果的に伏黒甚爾がきたことで勝てたように見えますが禪院直毘人は途中まで陀良を追い込みました。
陀良の体力が半端ではないことに気づいて長期戦ではこちらが先に消耗してしまうと考え「速度で倒す」ことに決めました。
投射呪法による圧倒的な速さによる攻撃で、陀良は攻撃の速度に追いつくことが出来ず掌印(領域展開に必要)を結ぶことが出来ませんでした。
領域展開はもちろんのこと術式を発動させることも出来ないまでに追い込みましたが、腹に呪印を書くことで領域を展開することで形勢が逆転しました。
つまり領域展開を行うには掌印が必要。
よくよく考えれば真人も伏黒恵も手をあわせています。
その掌印を行わせないほど、速度で圧倒すれば領域展開を発動させないことができる。
禪院直毘人vs陀良戦はその事実を認識できるいいモデルケースでした。
漏瑚戦
陀良を倒した直後に漏瑚が現れてメンバーは全員満身創痍の状態。
なおかつ漏瑚は陀良よりも格上の実力なので勝つのはほぼ不可能という状況でした。
漏瑚の実力は両面宿儺の指8~9本分の実力で特級の実力を持つ術師でも限られた者しか相手になりません。禪院直毘人が消耗していなければ勝てたかもしれません
また漏瑚との戦闘の時には伏黒恵と伏黒甚爾はその場にいなかったのでこの二人がいれば戦況も少しは変化していたかもしれません。

伏黒恵vs伏黒甚爾、父子対決が実現してたぜ。
伏黒恵の式神の使い方の発想がよくて、楽しいバトルだったぜ
右腕がなく瀕死状況の禪院直毘人ですが漏瑚によって上半身を焼かれてしまったのが原因で死亡が確認されています。
禪院直毘人のまとめ
・術師最速を誇っている
・アニメーションの知識があるなど意外性もある
・呪物との戦闘では速さを生かして戦っている
・使う術式は投射呪法と落下の情
・個人的な感想としては決定打にかけるため弱め
・ただアンチ領域展開要員としてパーティに入れてもいいかな、という感じ
・領域展開はあえて発動しないのかもしれない
・五条悟を除いて最速の術師
・典型的な封建主義者
・禪院直毘人と伏黒甚爾の関係性
・無類の酒好き
・使う術式は投射呪法