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NARUTOの岸本先生新作情報!漫画家志望者必見の岸本&富樫先生の対談が載っている「ジャンプGIGA.vol2」




 

現在発売中の「ジャンプGIGA.vol2」で富樫先生と岸本先生の対談が掲載されていました。
一応知らない人に説明しますと、岸本先生は「NARUTO」忍者をメインにした話で海外の方に一番受けている漫画といっても過言ではないほど人気。富樫先生の代表作は「幽遊白書」や「ハンター×ハンター」。よくネットでネタにされますけど、実力は折り紙付き。

 

漫画好きなら知らない人はいないほど有名なご両人。

 

次はジャンプGIGAの説明。
これはジャンプの派生雑誌ですね。新人の読み切りを載せており、次世代を担う作家を育成するのが狙い。ジャンプはこういう派生雑誌が多く、だからこそ有望な新人が出てくるんだと思っています。でも今までの派生雑誌と違い、ただ読み切りを載せるだけでなく、ジャンプ本誌で連載経験のある作家さんが短期連載をしている雑誌でもあります。

 

「ぬらりひょんの孫」の椎橋寛さんや「食戟のソーマ」の原作者附田裕斗さん、「改造人間ロギィ」の三木有さんなど。さすが本誌連載経験ありのお方たち。面白いです。スピンオフではなく、完全新作。

 

そんなジャンプGIGAの巻末コンテンツに、岸本先生と富樫先生の対談が載っていたわけですよ。
岸本先生の新作の情報だったり、お二人の創作の秘訣やコツなど、面白い話が聞けるので記事にしました。

 

岸本先生の新作。富樫先生&岸本先生の創作の秘訣&コツ。ジャンプGIGAのコンテンツが面白すぎた。

 

全部書くとあれなんで一部抜粋で記事にします。気になる人はジャンプGIGAvol2を見ようね。

 

6月中旬。
ジャンプGIGA公式ツイッター上で「創作」に関する質問を広く募集したところ、届いたその数はなんと500通! そこから両作家がくじ引きで引き当てた質問を肴に、三時間半にわたるGIGAトークを展開した。空前のヒット作を生み出した巨人たち。その高見から見える、「創作」の神髄とは果たして――。

 

Q1
「岸本先生も富樫先生もキャラクターがとても魅力的ですが、キャラクターを生み出す上で決めているルールなどはありますか?」

 

キャラの名前の付け方。

 

富樫「名前は、僕ひどいのになるとその時に見ていたテレビで決めちゃいますね」
岸本「そんなノリですよね」
富樫「僕は鳥山先生が好きだから。そういうノリも良しとした感じで。ブルマとかトランクスとか見て「それでいいんだ!っていう」」
岸本「ジャンプっ子のDNAってありますよね」

 

ビジュアル

 

忙しいときはキャラのビジュアルを適当にラフで書き上げるという先生方。ビジュアルの発想は作りたい人物像の、だいたいのイメージから。しゃべり方だったり性格だったり。余裕があるときはキャラの内面から考えるそうですよ。

 

富樫「注意していることで言うと、よくキャラ設定を考えるときに「性格」を考える人も多いと思うんですけど、それだとあとでキャラを動かせなくなることがけっこうあるんで、性格を「明るい」とか「暗い」とか「弱い」みたいな感じの、ぼんやりとした設定にしないようにしてますね」

 

編集「どういうことですか?」

 

富樫「コミュニケートって自分のなかで言い聞かせていて。例えば「短気・怒りっぽい」で決めてしまうと、じゃあどんな時に?って自問しても正解がないんですよ。でも「なになにって言われると怒る」と具体例を先に決めておけばすごく動かしやすくなるんですよね」

富樫先生が語る能力の作り方。

 

富樫「能力はキャラによる部分が大きいですからね。極端に言えば、ボスクラスのキャラに持たせる能力。そして一回で負けるザコに持たす能力。まずこの二種類があります。で、主人公以下の主要キャラはその間になるんです。能力の決め方のバランスというのは、やっぱり直観としかいようがない感じなんですけど…。わかりやすいやつで言うと、主要キャラに持っていくのは「火」「土」だったり所謂「五行」だったりの、何大要素っていう感じ。他にも色分けしてみて、じゃあこいつは赤ってなったら火になるし、まず大まかなやつをとりあえず。ある程度決めておく。あとから出すにしても、ある程度ストックしておかないともったいないし、アイデアが枯れちゃいますよね」

 

でも最終的にその能力を漫画に投入するかは勘なんだとか笑
ただその勘も、普通のものではない。

 

岸本「なのでそれって世間一般的な勘じゃなくて、蓄積したデータが頭の中にあるんですよね」
富樫「なにかのプロになるための練習時間は、だいたい一万時間というじゃないですか。卓球の福原愛選手はメダルを狙うには三万時間だ。とかいう話もあって、でもね。漫画をずーっ読んできた人って、実はとっくに、その時間を超えていたりするんです。専門家にでもなれる読書量ですよ。自分もそれくらい読んでて、作家としての分析も一応やっているつもりで。そうした読書経験というものを下地にしたうえでの「勘」ですね」

 

編集「勘の意味が一般的じゃないです……」

 

富樫先生が病気になったときに、アシスタントにあげたのは面白い漫画の作り方が載った「虎の巻」だったという逸話がありますよね。本として形ができるくらい、富樫先生は分析をしていたんでしょうね。

 

Q2
「漫画を描くための知識は、どうやって吸収しますか? どうやってアイデアを思いつきますか?」

 

アイデアの思いつき方

 

富樫「僕は漫画が好きだから、とにかく読んでますね。この質問をした人はいくつで、何をやりたいのかっていうのはわかんないですけど。やっぱり「読め」と。もしくは「観ろ」と。好きなジャンルのものを。で、考えることが好きだったら死ぬほど考えろと。そこだと思うんです。若ければ若いほど時間を費やせるんで」

 

岸本「あと、アイデアの出し方の話でいうと、過去の人が蓄積して形にしたものにあやかる、っていうことしかないと思うんです。「聖闘士星矢」とかは星座とか、昔の人がモチーフとしてルール的に使っていたものを、技や能力に結びつけていますよね。いて座だったら弓を打つとか、おうし座だったら角があるから突っ込むとか。そういった発想が出てくる。僕とかは和風だったんで、仏教とか仏像とかも好きだったし、そういう関係性とかをもとにして、作品世界を作っていきましたね」

 

富樫「あと、組み合わせ。たとえば火を使う能力で考えたときに、火プラス何かによってオリジナルができていきます。それを使うキャラの性格やビジュアルによっても違う。だって、火そのものを使うことで、火を使う能力? 見たことある! って批判されることはない。それぐらい、まず大きなポテンシャルを持つ設定をいかに扱っていくかっていう話ですよ」

 

Q3
小さいころ絵はうまかったんですか?

子供のころの画力

 

富樫「自分ではまったくうまいと思ってなかったんだけど、うまいんだなと意識した瞬間がありますね。自分が描いた絵を「展覧会に出すよ」って言われたとき。その時に「僕の絵はうまいんだ」って思いましたね」

 

岸本「うん。僕もそんな感じですね。
小学校のときかな? 夏休みの宿題で描いたポスターが展覧会みたいなのに出品されまして。佳作とかの賞がある中で、入賞が一番上だと思ってたんですよ。でも僕がもらったのは文部科学なんとみたいな、入選のちょっと上のやつもらいました」

 

富樫「ノートに書いた落書きを、うしろで見てた同級生のとんど阿智に「すっげー!」って言われると、僕ってうまいのかな?って思うじゃないですか。結局人の評価なんです」

 

岸本「小学校一年生のときに金魚を書いていて、金魚のしっぽが、ふわふわって動くからめくれているといころを描いてて、僕はそれを普通だと思って書いてたんですけど、女の子がそれを見て、うまいって言ってくれて、ああそうなんだって思ったのは今でも覚えてます」

 

富樫「それはすごいですよっ! 宮崎駿の描く布のなびき方と同じレベル」
岸本「ほかの人の話ですと、「BORUTO」・ボルト」を描いてくれている、池本先生。彼は小さいことにビックリマンシールがほしかったけど買えなくて、自分でびっくりまんシールを描いてもってたら、友達が買ってくれたらしいんですよ。そこから自分の絵は価値があるかもって思い始めたらしいですね(笑)」

 

ナルトの息子の冒険譚を描くボルト。内容は今のところ劇場版と同じ。一話の完成度は漫画史に残るんじゃねえかってくらいきれいにまとまってました。今もジャンプで月1連載中。

 

Q4
「岸本先生は次回作はもう決まっていますか? 決まっているとしたらいつ頃発表になるのでしょうか?」

 

岸本先生の次回作

 

岸本「僕は次回作ありますよ。全然やりたくて、もう動いていますから。取材とか行ってますよ」

 

でも詳しい内容は言えないとのこと。担当編集にも情報が漏れるのは嫌で話してないんだとか!
徹底した管理っぷり。

 

編集「年内には発表できそうですか?」
岸本「あー、そうですねえ。それくらいには」
編集「おおー!!」
岸本「でもどうだろう(笑)。まだ未定です」

*本当のQ4の質問文は「岸本先生は次回作、富樫先生は「ハンター」以外の作品の構想などはありますか?」です。勝手に改変してごめんよ。

 

個人的に気になった質問を拾い上げてみました。これでも全体の一割から二割ほどです。三時間半の対談はボリュームがやっぱり半端じゃないです。活字びっちりのページが8ページほどありますから。ここから先は、買って御覧になってください。




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