【節分の疑問】節分意味・由来は?なぜ立春の前日に?豆をいくつ食べたらいいの?【民俗学】

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節分をやる意味、由来
立春の前日に行う理由
豆を食べる理由、いつく食べたらいいの?

 

ベイビー・リトル
ベイビー・リトル

こんな疑問に答えるぜ

 

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節分の各種疑問を解決する【節分をやる意味・由来、立春の前日、豆をいくつ食べたらいいか】

 

 

節分をやる意味

1,節分を行う理由
2,恵方巻を食べる理由

 

「福は内、鬼は外」
節分を行う理由はまさにここに表れています。

 

そう、福を招き入れ、鬼を家から追い出すためです。
もともとは鬼を払う意味だけであり、福を招き入れるのは後付です。

 

ベイビー・リトル
ベイビー・リトル

鬼を追い払って空いたスペースに福を入れよう
こんな発想だと思うぜ。

 

恵方巻なんかは節分を行った日の夜に、福を巻き込むために恵方巻を食べます。
まさに鬼を追い払って空いたスペースに福を招き入れる行為でしょう。

 

節分を立春の前日に行う理由

1,なぜ「節分」という?
2.立春の節分だけ残ったのはなぜ?
3,新年の挨拶に春の文字が入る理由

 

節分と呼ぶ理由

 

節分を行う日と言ったら、立春の前日になります。
ではなぜ節分を、立春の前日に行うのでしょうか。

 

もともと「節分」の意味とは節(ふし)を分けること。
この場合の節とは季節のこと。

 

なので昔は立春立夏立秋立冬それぞれの季節の分かれ目の前日のことを節分と定めていました。

 

立春の節分だけ現在も続いてる理由

 

今現在は皆さんご存知の通り、立春の前日を代表として「節分」と呼んでいます。
ここで生じる疑問は当然、「なぜ立春の節分だけ行事として残ったのか?」
という疑問だと思います。

 

古来の日本では、一年の季節は春と秋しかありませんでした。
このことは【魏志倭人伝】に記されています。
つまり春が一年の始まりだったわけです。

 

今の私達には関係のないように思えますが、今現在にも脈々と風習として受け継がれています。
新年の挨拶の文言を思い出してください。

「迎春」
「謹んで新春のお慶びを申し上げます」

 

そう、新年の挨拶には「春」の文字が入っています。
その割には1月はまだまだ寒い日が続きます。
一般的な春はまだ3ヶ月も先です。
違和感の正体は古来日本の考え方が、根付いていたからです。

 

また他にも根拠はあります。

 

狂言「節分」
ある家の主人が節分の夜に【出雲の大社に年籠り】にでかける流れがある

 

越後国の国人領主色部氏の年中行事
節分の夜の方違のご祝儀、本百姓、岩舟のご百姓衆、お館様と彼の三ヶ所により、年かへにお祝い候

 

という記述が残っています。
節分の日が年籠り、年かへ、つまり大晦日であったことがわかってもらえると思います。

 

つまり立春の前日だけが節分と言うイベントとして残ったのは、昔は大晦日の日にあたったからです。

 

ではここで当然、「なぜ大晦日の日である立春の前日に豆をまくという行事が行われるのか」という疑問が出てくると思います。

 

昔の大晦日(現、立春の前日)に節分をする理由

いくつか説があります。

1,大晦日は祖先の霊が戻ってくるから
2,年の変わり目は来訪神がやってくるから
3,来年のパワーを宿すため

 

大晦日に節分をする理由 祖先の霊が戻ってくるから

 

徒然草 19段
「つごもりの夜……亡き人のくる夜とて、魂まつるわざは、このごろ都にはなきを、東のかたには、なおする事にてありしを、あわれなりしか」

*つごもり……大晦日

「亡くなった人を鎮魂する行事は都では行われなくなってしまったが、東の方ではやっているようで、非常に趣深い」

 

ここで書かれている通り、大晦日にやってくるのは祖先の霊です。
祖先の霊というのは奉る対象です。
祖霊信仰といい、間違っても「鬼」にはなりません。

 

なので祖先の霊とともに、福の神や鬼がやってくる。
むしろ祖先の霊がやってくるのだから、福の神や鬼だってやってくるだろう。
そんな説です。

 

大晦日に節分をする理由 来訪神がやってくるから

 

年の変わり目には来訪神(マレビト)がやってきます。
来訪神(マレビト)とは常世に住んでいる神様のことです。
昔の農村の住民たちは、常世には死靈が住んでおり、その悪霊から護ってくれる祖先の霊も常世にいると考えていました。

 

そして常世から祖先の霊がやってきて、私達を祝福してくれると考えたわけです。
それが来訪神(マレビト)信仰。
その来臨が稀であったことから、マレビトという名がつけられました。

 

もっと時代が下ってくれば来訪神(マレビト)は村に来た外部の人間のことも指すようになります。が、今回は関係ありません。

 

さて、そんな来訪神(マレビト)ですが、日本各地にマレビトをお迎えする行事が残っています。

 

一番有名なのがナマハゲでしょう。
ナマハゲも神の使いであり、来訪神です。
鬼の姿をしていますが、鬼ではなく、神様です。

 

来訪神が鬼の姿をしている理由としては、

異装の訪問者(神霊)に対する畏怖や戒め、慎みの感情の反映として、鬼をはじめとする悪神のイメージが付与され、その一方で祝言や与福の役割から善神のイメージ
出典【https://www.isan-no-sekai.jp/feature/34_03】

 

と説明されています。
しかし大晦日の日は人の幸せを願う神様だけでなく、恐ろしい妖怪の類もやってきます。

 

柳田国男「遠野物語・山の人生」
「正月十五日の晩を小正月という。
宵のほどは子供ら福の神と称して45人郡を作り、袋をもちて人の家に生き、明け方から福の神が舞い込んだとと唱えて餅をもらう習慣あり。
宵をすぎればこの晩に限り人々けっして戸の外にいづることなし。小正月の夜半過ぎは山の神いでて遊ぶと言い伝えあればなり」

 

どことなく節分と似通った所を感じてもらえるかと思います。

 

つまり大晦日の日は来訪神がやってくる日でもあり、その来訪神にはいい神様もいれば悪い神様もいるから。
が、大晦日(現、立春の前日)に節分をする一つの説になります。

 

大晦日に節分をする理由 来年のパワーを宿すため

 

大晦日といえば年越し。
つまり来年の一年を元気に過ごす準備をするにはもってこいの日です。

 

そんな日に鬼を家から追い出し、福を招き入れる。
そして自分は大豆を食べることでパワーを授かる。

 

ここで湧き上がる疑問は「大豆にそんなパワーがあるの?」
というものでしょう。

 

穀霊信仰と節分の関係

 

穀霊信仰は文字通り、穀物には神様が宿るという信仰。
日本に限らず世界各地に見られます。

 

文明の発祥をたどれば大きな河川の地であり、その河川で灌漑を行い、穀物の収穫量を増大させ、結果、大きな都市が築かれました。

 

穀物のおかげで多くの人々を養い、多くの人々がいたからこそ、文明が発達してきました。
その事を思えば穀霊を信仰することも、特別不思議ではありません。

 

私達日本人も幼い頃、両親から「お米一粒一粒に神様が宿っているから、一粒も残してはだめよ」と教えられて育ってきました。

 

簡単に世界各地の穀霊信仰を紹介します

1,ポルネオ
ポルネオのダヤク族は、稲穂を収穫する際、穀霊を苦しめないために直前まで刈り入れ具を見せません。
2,中国雲南省
稲魂が稲の中に入って初めて稲が生育すると考えている。
稲穂は祖先棚に飾る。
稲魂を受け継ぐのは女性である。
稲魂を受け継ぐために女性が新穀を食べる。
このように先祖代々稲魂を受け継いでいくため、祖先信仰の要素も含んでいる。

 

ホウキ、カラスと穀物の関係性

 

縁起のいいものといえばホウキ
そして神の使いといえばカラス
この理由は穀物信仰とも深く関係があります。

 

穀物とホウキの関係性

 

ホウキの縁起物と言ったら、熊の手。
ではなぜ熊の手が縁起がいいのでしょうか。

 

それはホウキ本来の使用用途を考えればわかります。
昔はホウキというと、穀物をかいて集めるものでした。

 

穀物には神様が宿っています。
そんな穀物をかいて集める。
つまり福を呼び寄せる、と考えられるようになったのです。

 

それが熊の手が縁起がいいとされる所以になります。

 

穀物と神の使いのカラス

 

鳥がよくいる場所といえばどこでしょう。
私なら畑、田んぼ、と答えます。

 

鳥はよく穀物をついばんでいます。
そして穀物には神様が宿ると考えられています。

 

そこで、神の使いのカラス、八咫烏を考えてみましょう。
八咫烏は、日本神話において、神武天皇を大和の橿原まで案内したとされており、導きの神として信仰されています。

 

また鳥葬という文化がまだ残っている国があります。
なぜ死者を鳥に食べさせるのか。
それは鳥が霊魂を咥えてあの世へ運んでくれると考えているからです。

 

日本でも「カラスが鳴くと人が死ぬ」という言葉があります。
それもやはり鳥が霊魂を運んでいくからと考えられます。

 

ではなぜ鳥が霊魂をくわえるのでしょうか。
それは鳥がよく穀物をついばんでいるからであり、穀物には穀霊が宿るという考えが礎にあると思われます。

 

そんなわけで、パワーあふれる穀物を食べることで、来年も元気に過ごせるように願った、というわけです。

 

なぜ豆を食べるの?食べる個数は?

 

節分の日に豆を食べる理由は、穀物信仰による穀物にはパワーが宿ると考えられており、そのパワーをいただくことで元気をもらうためです。

 

では何個食べればいいのでしょうか。
よく言われるのが、自分の年の数。それと年の数+1です。

 

節分の豆を年の数+1食べる理由

 

先程も説明した通り、節分を行う立春の前日は大晦日にあたります。
つまり翌年も元気で過ごせるように自分の年に1つ足して食べた。
それだけのことです。

 

現代では2月に行われます。
が、豆を食べる理由を豆からパワーをもらうと考えるのであれば、年に+1して食べるのがいいかもしれませんね。

 

その年の誕生日をまだ迎えていない方は。

 

節分の起源、由来は?

 

節分の由来、また起源は中国の「大儺」という行事だと言われています。
それが日本に伝わり「追儺」となり、追儺を原型として民間に広まったのが節分です。

 

大儺とは?

 

皇帝らの前で方相氏と数おおくの侲子たちによって疫鬼たちを恐れさせる内容の舞がおこなわれた後、その鬼たちを内裏の門から追い出して都の外へと払った。
方相氏は、4つの目をもつ四角い面をつけ、右手に戈、左手に大きな楯をもつ方相氏が熊の皮をかぶり、疫鬼や魑魅魍魎を追い払う。
侲子たちは黒い衣服をまとっており、子供たちがその役をつとめた。

 

方相氏……追儺の式で登場する、魔や鬼を払う神様のこと。あるいはその神様に分した役目の人々のこと
侲子……方相氏に従う子供のこと

 

追儺とは?

 

儺人は桃と葦でつくられた弓と矢をもち、方相氏・侲子たちは内裏を回り、陰陽師が鬼に対して供物を捧げ祭文を読み上げた。
方相氏たちが鬼を追いやって門外に出ると鼓を鳴らして鬼たちが出たことを知らせ厄払いをする。
その後も都の外へ外へと四方に鬼たちを払い出すための行事があわせて行われた。

 

要はどちらも鬼を追い出す行事です。
追儺を追難と書くこともあり、意味は難を追い出す(追い払う)という意味です。

 

ベイビー・リトル
ベイビー・リトル

室町時代にはすでに豆を使うようになっていたようだぜ

 

節分ではなぜ豆を使う?

1,穀霊信仰による大豆の持つ力で
2,語呂合わせ

 

穀霊信仰により、穀物には神様が宿るとされていました。
穀物とは、穀物自身が生育し、また命を分け与える、いわば生命の象徴とも言えます。

 

生命パワーに溢れた穀物を邪気をまとった鬼にぶつけることで、邪気退散を願ったというわけです。

 

また、御伽草子「貴舟の本地」でははっきりと、鬼を炒った豆を投げつけ追い払った記述が出てきます。

御伽草子「貴舟の本地」
「この鬼は節分の夜に必ずやってくる。しかし鬼をこさせない方法があります。七人の博士が鞍馬の奥、僧正が谷の奥の岩屋を封じ夫妻で、三石五斗の炒り豆で鬼の目を打つならば、鬼の16の眼を打ち潰されて眼を抱えて帰るでしょう。……中略。(鬼が)16の眼を開いてやってきたが、炒り豆を三斗まくと、眼を潰されて帰ってしまった

 

語呂合わせ説

 

まめ魔を滅するに通じるという説です。
日本人の文化風習を紐解いていくと、【言葉】というのが深く根付いているのがわかります。
いわゆる言霊信仰という奴です。
言霊信仰とは、言葉に宿る霊的な力のこと。

 

千と千尋の神隠しの中でも言霊信仰の一端が見られます。
千尋が湯婆婆に出会う前に、ハクから「本当の名前を教えてはいけない」と忠告されます。

 

なぜなら本当の名(真名)を相手に握られると、支配されてしまうからです。
結果的に名前を間違えたことにより、湯婆婆の支配から逃れることができました。

 

個人的には語呂合わせはなんだかこじつけのような気がしていまいちです。
ただ言霊信仰と結びつけて考えると、日本の習俗に根ざした立派な考えの1つだと思います。

 

節分の際門口に鰯の頭を飾る理由

 

節分の際に柊鰯(ひいらぎいわし)を飾ることがあります。
柊鰯とは文字通り、ヒイラギの枝の先に鰯の頭をつけたもの。

 

ヒイラギは悪霊を寄せ付けないとされ、刺々しい葉が鬼の眼を刺してくれるとされています。
の匂いは鬼を追い払うため、と言われています。

 

先程参考にあげた「貴舟の本地」でも、柊鰯が登場します。

 

御伽草子「貴賤舟の本地」
「かぎはな」という鬼、「てなが」という鬼あり。この鬼には鰯を焼いて串に指し、家の門口に挿しておけば人と間違えて鰯をとっていくでしょう」

 

「貴舟の本地」では、人間の変わりとして用いていたみたいですね。

 

節分の由来まとめ

節分の意味とは? 鬼を祓うため。福を招き入れるのは後付
なぜ立春の前日に行う? 昔はその日、大晦日であった
なぜ大晦日の日に節分を行う? 
1,祖先の霊がやってくるから。
2、来訪神がやってくるから。
3,来年のパワーを体に満たすため
なぜ節分では豆を使う? 
1,魔を滅するから「マメ」。
2、穀霊信仰により、穀物には神様が宿り、パワーが宿ると考えられたから
なぜ節分の際に柊鰯を飾る?
柊や鰯が鬼を退けるから

 

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