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ロマンがここに眠る!世界のユートピア&ディストピアを現実・創作問わず紹介するよ

投稿日:2016年8月18日 更新日:

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ユートピアorディストピアって知ってますか?
SF好きなら聞いたことはあるかもしれませんね。
かくいうボクも好きな映画のジャンルの一つはSFです。
特にマトリックスは最高。

 

まあんなこたいいんです。
ユートピアの意味は理想郷。地上の楽園みたいな感じ。
ディストピアはその逆。暗黒郷。独裁が行われていたりと、この世の地獄みたいな認識で間違いはないです。

 

主にSF映画の題材として使われることが多いこれら。
でも現実でもこの手の思想はあり、実現に尽力した人たちがいました。
ここではその計画や都市を紹介していこうと思います。

 

ちなみにこの記事を書こうと思ったのはウェイワード・パインズでオクタゴンシティの名が出てきたからです。記事はこちら。

 

夢半ばでついえたユートピア&ディストピア

 

ベジタリアンの理想都市、オクタゴンシティ

オクタゴンシティ

 

ベジタリアンって知ってますよね。
日本じゃあまり見かけないですけど、海外だと割と一般的です。

そんなベジタリアンの理想郷を作ろうとしたのは、カンザスの移民会社。
カンサス州ハンボルトにベジタリアンだけが住む理想郷、オクタゴンシティを作ろうとしました。

家の形は八角形。これは科学的な見地に基づいており、有名な骨相学者であるオルソン・スクワイア・ファウラーが提唱しました。なぜ八角形かというと、八角形であるとたくさんの光を取り込むことができ、家にとって有益な形だからです。

 

都市設計者でありベジタリアンでもあるヘンリー・クラブは、中央の八角形の広場から八本の道路が放射状に延びている町のイメージ図を描きました。その間に広場や公共施設なども。

最終的に世界中から約60の世帯が移り住みましたが、彼らは狭く窓のない丸太小屋風の住居にがっかりし、さらに水源が枯れ水不足になったり蚊が大量発生して感染病の恐れがあるなどさまざまな問題に直面しました。

今となっては町の痕跡は残っていませんが、このオクタゴン構想はアメリカやカナダでひっそりと残っています。

 

完全インドアの町、シュワードの成功

しゅわーどの成功

 

完成されていれば世界初となる完全インドアの町。それは気候をコントロールできる都市を作る計画だった。タルサにあるタンディ社の、この気候を完璧コントールできる都市計画をシュワードの成功と呼ばれている。

四万の住人はモノレールやうえの画像のようなスカイトラム、歩く歩道を使って、68度もの勾配を移動します。オフィスエリア、商業エリア、スポーツエリアなども建設予定でしたが、下請け会社が土地のリース代を払うことができず、この企画は頓挫。

 

不運なアメリカの植民地、フォートランディア

フォードランディあ1

 

アメリカの一部をアマゾンに移動させようとした男がいました。
彼の名はヘンリーフォード。1930年代の計画であり、その都市の名はフォードランディア。
その都市はアマゾンの中心都市の広大なゴム園になる予定でした。

フォードはアメリカ人従業員をアマゾンに移動させて、さらに現地従業員も雇いました。
街には発電所、病院、図書館、ゴルフ場なども娯楽施設もあり、すべては従業員のストレスフリーな生活のため。しかし健康的なアメリカの生活様式を強要し、ハンバーガーを勧め酒や婚前交渉を禁止しました。

フォードランディ尾2

壊されたタイムカード用の機械

 

従業員たちはこれまでのような早朝と神話のシフト勤務ではなく炎天下の中の9時から5時まで働かなくてはならないことに不満が募り、結果暴動がおこりました。

それ以外にもフォードにはゴム園を経営するノウハウがなく、技術者たちは手探りでゴム栽培をしていく他ありませんでした。結局土地がゴムの木に適していないことが判明し、フォードはここを見捨てました。今でもジャングルの中に痕跡が残っています。

 

SFラピュタ、浮遊都市クラウドナイン

クラウドナイン

 

空飛ぶ都市計画を考えたのはバックミンスター・フラー。
球形テンセグリティ大気研究所(STARS)で考え出されたクラウドナインは、巨大なジオデシック(測地線)構造の球体でできていた。空気を満たすとその球体の重さは内部の空気の重量の1,000分の1ほどの重さになる。フラーは太陽光や人工的に空気を温め、球体を浮かす計画をたてました。

その球体をつなぎとめるために山を錨の代わりにして世界中に漂わせるイメージをもていた。

 

ナチスの野望。世界首都ゲルマニア

 

世界首都ゲルマニア

 

建築家、アルバート・シュペーアはナチスの都市改造計画を任された。
その都市計画とはベルリンを将来的にナチスの中心にするという壮大なプランだった。
ル・コルヴュジュの高層ビル住居の影響を受けていて、シュペーアは巨大ビルを建設してベルリンを世界の中心地にしようとしていました。

計画の中には40万人もの人を収容できるスタジアムや、ベルサイユ宮殿の鏡のまの二倍もある総統官邸なども含まれていました。

でも実際は戦争のせいで多くの計画が中止に。しかし戦争がなくても土地自体がこの計画には不向きでした。というもの、ベルリンは湿地に位置しているために、試しに建設した建物は三年で18センチも沈んでしまったのです。これ以上工事を進めるのは無駄だと判断し、建設はそこで打ち切りに。

今でも建物の残骸は金網フェンスの向こうにひっそりと取り残されていることでしょう。

 

ブロードエーカーシティ

 

ブロードエーカーシティ

 

ブロードエーカーシティ。それはフランク・ロイド・ライトが考えた理想郷の名前。
彼の愛したアメリカ中西部の田舎の、広々とした大草原をベースにしたもので、彼の生涯をかけて挑んだ計画です。

フランクは町から工業的要素を完全に取り除き、開発された都会の空間を田舎のものへと変えた。
なんとこの都市では各家庭に1エーカー(東京ドームグランドの約三分の一)もの広大な土地を与え、一番大きな村でも人口一万人以下に抑えるという、極めて土地を雄大に使った構想だった。

広々とした美しい風景の見える道路。見事な建築。公共のサービスステーションがあり、農場、工場、学校、住居、レジャー施設など多様なユニットに分かれ、これらのユニットがうまく統合され配置される。具体的には、生産、分散、自己改善の場、レジャーなどを家から半径150マイル以内でまかなうことができ、車や飛行機などで簡単に素早く行き来できるものであった。

結局実現はされなかったが、今でも地産地消の精神は土地利用計画者たちに刺激を与えている。

 

ガーデンシティ、グリーンメトロポリス

グリーン・メトロポリス

 

1902年、社会改革主義者エベニーザ・ハワードは「明日のガーデンシティ」という論文を発表した。
それは中心の土地は6000エーカー、周りの都市は1000エーカーの範囲に32000人を収容できる建物を作り、それ以外の箇所に公共の公園、農場、広い道のある緑地を作るといったものだった。
つまり住人が自然と調和して生活できる町の計画概要であった。

ロンドンのような中心都市の周りに、衛星のようなガーデンシティをいくつか配置し、それぞれが道路や公共手段でつなぐという計画だった。郊外という考えに基盤を置いた、比較的人口の少ない衛星都市の概念をうちたてたのである。

 

耐熱兵器のための国家計画、アトムラビア

アトムラビア

 

ユートピア建設のほとんどの目的は人口過密、不健康な生活環境、高価な輸入商品の必要性など、現代の都市問題を解決されるために設計されるが、冷戦時代には別の脅威目的のためでもあった。

それは核。
ライフ詩がアメリカ市民を守るために新しい都市計画を募集する記事を載せました。
有望なものの一つにアトムラピアがありました。その計画はアメリカ市民を都心に集中させるのではなく、国中に散らばって住まわせリスクを分散するというもの。碁盤のように配置した新しい都市を作ろうとしました。

計画ではトータルで二千万戸の新居を立て、新たなる社会、経済、生活、そういったものを作り直し、産業はすべて地下に移動させるというもの。それにより核から身を守るのが全貌であった。ついぞこの計画は実現しませんでしたが、核シェルター導入の足掛かりになりました。

 

スマートシティ・ソンドゥ

ソンドぅ

 

韓国のソンドュは完璧なスマートシティとして韓国の都市設計家やIT企業のシスコを魅了している。
ここでは気象から通信・輸送まですべてがネットワークで管理されており、二酸化炭素排出量を最小限におさえるように設計されていまし。

この発想は、ル・コルヴュジェの純粋マシンシティやハワードのガーデンシティから出てきていて、学校、商店、オフィスから公園、美術館、病院にいたるまで、ル・コルヴュジェの摩天楼ビルによく似ている。持続性はガーデンシティ感覚だが、それは機械によるハイテクインフラ構造により可能になっている。すぐにできる箱の町とも呼ばれ、バックミンスター・フラーのプレハブシティの理想も見ることができる。

日本語だと松島新都市。
完成しているようだが情報が少ないので、詳細は不明。
ユーチューブに動画はあるが、それも公園を中心にした映像になっているので実情はわからない。

 

マシンシティ・ヴィラ・ラデュース

ヴィラ・らぢゅーす

 

建築とは近代へ移行していく産業機械として、シンプルで機能的でなくてはならない。そう提唱したのはスイス系フランス人建築家ル・コルヴュジェ。彼は理想郷の壮大な計画を持っていました。

この概念のもとに、彼の思想にのっとった近代的ユートピアシティ、ヴィラ・ラヂュースとヴィラ・コンテンポレンヌの二つの都市計画を考えた。この二つとも選民思想の家はなく富めるものも貧しいものも住める、巨大な高層ビルをそなえ、公園や緑地でこの巨大な町を生産エリアとレジャーエリアに分けるものだった。

 

垂直ガーデンシティの異名をもつラデュースは、ファウラーのオクタゴンシティのように、自然の太陽光や空気をたくさん取り込めるようになっている。建物は社会生活の中心でもあり、屋上ガーデンやビーチ、地下のケータリングシステムや各家庭のための子どものケアなども完備している。コルヴュジェはそれぞれのビルに2700人が住めることを想定して、一日5時間労働、公共交通で家までまっすぐ帰ることができる。両方とも実際に建設はされなかったが、ラデュースはのちの建造物に着想を与えた。

出典:io9

ディストピアorユートピア。創作編

 

次からは創作で出てきたユートピアディストピアを紹介していきます。

 

バイオショック・ラプチャー

らぷちゃー1

 

らぷちゃー2

らぷちゃー3

 

舞台は1960年代。歴史のIfをたどった別の世界でのお話し。
冷戦時代の逃げ場として深海都市ラプチャーは建設された。
ラプチャーは科学者や芸術家、エンジニアといった人々に対して、才能を発揮できる最先端の環境と、宗教や政府、世論に縛られない自由を与えることで今までになかった成果を出してもらうための場所。
つまり研究職や芸術家にとって自由気ままな生活を送れる「ユートピア」でもあった。

しかし「アダム」と呼ばれる不思議な力を巡ってラプチャー内で争いが勃発。
「アダム」を人体に投与し、争いに加わる方法に出たことでラプチャーの荒廃は進んだ。
「アダム」によって理性を失ったバケモノ。漏水や水圧による破損でもはやラプチャーは陥没間際だった。

主人公は旅客機の事故で大海原に投げ出される。そこでラプチャーへと下る潜水艇を発見し、それに乗り込り、狂気が渦巻くラプチャーへとたどり着いてしまう。

ジャンルはホラーFPS。バイオショック三部作とDLCを一つにまとめたエディションが9月15日に発売予定。ハードはps4。
古きよきアメリカチックなラプチャー内部と、舞台設定、そしてラストで判明する事実により、今でもコアなファンがいるこのゲーム。

もしかしたらこの世界にも、どこかで内密に遺伝子工学を研究している施設があるかもしれませんね。

 

Soma

soma1

 

soma2

soma3

 

人類存続のための研究施設として、これまた海底にある施設が舞台。
もう人類はこの場所におらず、自分を人間だと思っている機械や主人公を襲う機械しかいない。

あまりネタバレしたくないのでここらへんにとどめておきます。
ジャンルは一人称ホラー。steamで販売中。主人公は戦うことはできず、outlastみたく逃げるしかできません。
廃墟となった施設を探索しつつ、謎を追っていく構成。最後の展開には背筋が寒くなります。

マイノリティ・リポート

マイノリティ・リポート

 

アニメ・サイコパスのような世界観の映画。舞台は2054年のワシントンDC。
未来予知能力者(プリコグ)と呼ばれる三人の活躍により、ワシントンDCでの殺人発生率は0%を維持していた。つまり殺人が行われるより先に未来を予知し、未然に防いでいたわけである。

ここでは予知能力者(プリコグ)の予知結果が絶対だった。

 

それを行っていた組織は犯罪予防局。そして主人公はそこの刑事だった。
しかし主人公は未来予知能力者によって殺人を犯す人物だと断定される。
それを認めたくない主人公は自分の無実を証明するために見えない敵と戦うことを決意する。

主要な交通機関や公共手段には網膜スキャンが備え付けられており、人の移動が完全に把握できるようになっている。未来予知能力者(プリコグ)によるシステムの不安定さを描いたこの作品。

 

メトロシリーズ(2033・last night)

メトロラストナイト

 

もともとは小説。日本でもローカライズされて出版されています。
それをゲームにしたのがメトロ2033とラストナイト。

舞台は最終戦争後のモスクワの地下世界。ミュータントの襲撃に苦しむ地下鉄駅で暮らす青年が、遠く離れた地下都市に助けを求めるたびに出るところから物語はスタート。
モスクワの地下鉄は駅ごとに独立した支配人がいて、その支配人によって駅の内情はさまざま。
目的地にたどり着くためにはいくつもの駅を通らないといけなく、主人公はそこでさまざまな主義や思想、理念を持つ人々と交流し、自分の人生の意義を見出していく過程を主題としています。

ジャンルはサバイバルFPS
残弾やHPバーはできるだけ隠したり、駅(町)が細かく描写されていたりとその世界に没入できるゲームシステム。
駅の一つ一つが独裁国家の様相を呈していたり、弾丸が貨幣の代わりだったりと世界観が十全に練られているゲーム。




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